シーンカード bd_mio1 — 絆ミオ① 「濡れた帳面」
作成: 2026-07-04(別窓・物語設計) / 状態: 設計のみ・本文未執筆(執筆・実装はメイン窓)
絆ADV共通規則(01-guidelines§5): 関係変化+過去の断片を1つだけ開示(全部語らない)。
本カードは F-4口伝(ミオ分)の置き場を兼ねる(dr03§2-2)。
シーンID / 題
- ID: bd_mio1
- 題: 濡れた帳面
- 章: 第三章帯域(Day14〜25)
- 種別: 絆ADV(ミオ1本目/全2本)
発火と実装先
- 発火トリガー: day23(実装可能な代用案・確定推奨) / 将来形: bond(mio, 30)※bd_isari1(Day18)と間隔を空け、第四章ADV(Day26帯)の直前に置く——ミオの観察線が四章「勘定の合わない火」(ウシオ×ミオの交差)へ温まった状態で繋がる。
- 実装先: scenes.js(STORY_SCENES へ追加・trigger: { day: 23 })
- あらすじ1行(全角35字以内): 濡れた観測帳を蝋で守る。ミオが潮見の出だと明かす
場面
- 場所/背景アセット: 灯し屋の店先・昼(bg_district_tomoshiya.png)※夜の土間(ep02_2/ep03_2)と時間帯・空気を分離(dr01§1-1)。昼の作業台・蝋の湯気。
- 作中日時(timeline準拠): Day23・昼(日中の作業時間)
- 登場: ミオ f01⇄f02(2表情のみ実装済み) / トモリ f01→f03→f04
- 視点(ナレ基準): トモリ(三人称一元・原則どおり)。ミオの内心は書かない(序章のdim独白は序章カード宣言済みの例外。以後は外面からの推察のみ)
- ボイス対象: トモリ行のみ新規収録(6〜8行に絞る)。ミオ行は未収録(コスト0)
物語設計
- GMC — 目標(Goal): 波を被って滲んだミオの観測帳を、蝋引き(紙に蝋を引いて水を弾く灯し屋の手業)で守る
- GMC — 動機(Motivation): 観測帳はミオの全財産(「読みは信じる」の物的な形)。Day7の的中以来、トモリはミオの「読み」に助けられている——返したい
- GMC — 葛藤(Conflict): ミオは借りを作りたくない(「貸し借りは、変数を増やすのよ」)。受け取ることは、彼女の「人は信じない」の防壁に穴を開ける
- 事件 or 関係の不可逆な変化(1つ): ミオが「借り」を受け入れる(「……蝋の代は、読みで返すわ」)——取引の形でしか近づけない人の、最初の受け取り。併せて過去の断片1つ: 潮見の家の出であること(家名・兄・掟は第七章まで伏せる)
- 引き(末尾の吸引): 乾かした帳面をミオが繰る。新しい頁の見出しに、自分の名が見えた気がした——「……湿気の、せいだ。きっと」(トモリの視点の揺らぎとして。序章のdim独白と呼応する静かな不穏。断定しない・強くしない)
脚本設計メモ(執筆時の設計指定・本文はメイン窓)
- 入りは動きの途中から: 店先に駆け込んでくるミオ(珍しく早足)——濡れた帳面。「観測が、七日ぶん」——感情語を使わず被害を数で言う(ペルソナ§2: まず数える)。
- 蝋引きの作業描写で運ぶ(会話のビート=手元の火・紙・蝋の匂い)。トモリの手際は「カヤばあ仕込み」——ep03_2の「これだけは最初からできた」と混同させない(蝋引きは習った技/芯を巻く手だけが「最初から」。地の文で区別に注意)。
- F-4口伝(ミオ分・凍結型の引用形)を海図の写しで置く:ミオが帳面の間から古い海図の写しを出す(乾かすために広げる)。「これは、渡りがあったころの写し。いまはもう、半分も使えないわ」「——行きはよいが、帰りが読めん。年寄りはそう言うわ。読めないなら、読めるようにしたいけれど」※型の核(行きはよいが帰りが読めん)を保存した引用形。原型の完全形「海がああなってから〜」はウシオ中盤(dr03§2-1)とモヤイ(四章以降・dr03§2-3)が担う。※説明しない(なぜ海がそうなったかに触れない=F-6隣接域。「そう」の中身は語らない)
- 過去の断片の開示は1つだけ: 「潮見の家の出なの。……家の話は、それだけ」——自分から線を引く(兄・掟・家出の理由は七章の器)。トモリも踏み込まない(証明できない者の気持ちを知る子は、思い出したくない者の線も守る——共感ファーストの再演)。
- トモリの非対称の観測(テーマの前振り・dr01§1-3): 作業を終えたトモリが礼を固辞する流れで、ミオが観測として言う——「あなた、人には貸すのに、自分の借りは作らないのね。……興味深い変数だわ」。トモリは笑って受け流す(自覚がない)。※ウシオの問い(八章)・第六章の反転への遠い前奏。ここでは指摘どまり・事件化しない。
- 受け取りの成立: ミオ「……蝋の代は、読みで返すわ。次の大潮、遠征は朝方になさい」——借りを「取引」に翻訳して受け取る(彼女の照れの美学・ペルソナ§4)。トモリ「はい。……ふふ、取引成立です」(彼女の言葉で返す=尊重)。
情報の出し入れ(info-matrix照合)
- 使ってよい確定事実: C-013(渡りの断絶——口伝の型でのみ)/C-020(ミオはDay4に観測宣言済み・Day7の的中を観測済み)/C-001(火と信頼の可視化)
- このシーンで開示する情報(→info-matrix更新):
- ミオ=潮見の家の出(トモリ○絆1)※info-matrixに行追加を提案:「ミオの出自(潮見の家・兄と掟の詳細)| トモリ△絆1(家名等は×)→○七章 | ミオ○(本人) | 他×」
- 渡りの断絶の口伝(トモリ△——「海の変質・渡りの断絶」行の既存△と整合・変更不要)
- 触れてはならない情報(格差・三部作禁則):
- ミオの兄・「読みを外した潮見は火を返上する」掟・家出の経緯(第七章の器)
- ミオの本命の観察対象がトモリであること(トモリ視点では「読みの人」どまり。○になるのは七章——引きの「名前が見えた気がした」は△にもしない。トモリが気のせいと処理する描写で格差を守る)
- トモリの火の異常への直接言及(「減らないの?」等は禁止——四章のウシオ線の先食いになる。§5の「借りを作らない」観測までが本カードの上限)
- 空殻・海の変質の理由(F-6)/器・芯守り(網/九章)
演出
- 使う五感(視覚以外を最低1つ): 嗅覚(濡れた紙と墨・溶けた蝋)/触覚(蝋引きの熱・紙の張り)
- 設計された反復: ミオ「……予定どおりよ」を使うなら1回だけ(嬉しさの照れ隠しとして受け取りの直後に置く選択肢あり——乱用注意・ペルソナ§4)
- NG表現(このシーン固有): ミオの感情の直接表明/ミオが人を名前で褒める/「みんな」という主語(彼女は個体で数える)/長い笑い
- 一番安易な書き方(先にメモして避ける): 「雨の中で帳面を庇うミオが転び、トモリが助けて距離が縮まる」→避ける(事故で縮む距離は彼女の主義に反する。取引の形の受け取りで縮める)
表情プラン
- ミオ: f01(平静・観測)⇄f02(帳面の被害・借りの動揺・照れ隠し)——2表情で「揺れの回数」を絞って設計(f02は3回まで: 駆け込み/借りの受け入れ/引きの直前)
- トモリ: f01→f03(作業に集中)→f04(取引成立の笑み)
検査記録(執筆後にメイン窓が埋める)
- ☐ 第1段 check-scenario.mjs 違反0
- ☐ 第2段 視点・情報格差・timeline・口調 照合
- ☐ 第3段 20観点診断→リライト済み
- ☐ 台帳更新済み(canon-log / timeline / info-matrix / ボイスmanifest)