シーンカード ep02_s5 — 第二章⑤「帰らない癖」(新設)
作成: 2026-07-04(別窓・物語設計) / dr06構成表: 二章S5 / 本文未執筆(執筆はメイン窓)
新設の狙い: トモリの「自分にだけ甘い危険見積もり」をイサリの目で初観測。
S1の約束(「無理をしたら帰りますからね」)が逆向きにも効くことを示し、六章の逆転
(無理をするのはトモリ・芯を使うのはイサリ)への布石を打つ。
位置と発火(物語上のタイミング)
- 第二章 5/5 — Day12・夜(灯し屋)
- あらすじ1行: 夜も潜ろうとするトモリを、イサリが初めて止める
場面
- 場所: 灯し屋の土間(夜)
- 登場: トモリ f01→f04→f01 / イサリ f01→f03
- 視点: トモリ(三人称一元)
物語設計
- GMC: G=(トモリ)夜のうちにもう一度潜って素材を集めたい/M=備えは多いほどいい——みんなの百日なのだから/C=イサリが戸口に立って、どかない
- 事件/不可逆変化: イサリがトモリの「だいじょうぶ」を信じない最初の人になる(ペルソナ§5の予約の実行)+トモリが一度だけ折れる(頼りはしない——折れるだけ。それでも半歩)
- 引き: 眠るトモリを見るイサリの目が「守る対象」の目になっている(無自覚)——ナレ1行の余韻
ビート設計
- 夜。支度の音で始める(灯り・縄・袋——S1一章の朝と同じ支度の所作を夜にやっている異常)。
- 戸口にイサリ。「どこへ行く」——問いの形の制止。トモリの言い訳(「浅いところだけ」「すぐ戻ります」)。
- 「だいじょうぶ。ぼくの火は、丈夫ですから。」(嘘の定型・二章での1回)——イサリ、即答: 「嘘だな。顔が言っている。」(ペルソナ§5の行をここで初出)。トモリの言葉が止まる(揺らぎを見抜く側の子が、初めて見抜かれる——構図の反転)。
- イサリは説教しない(できない人)。代わりに、土間に座って自分の得物の手入れを始める——「行くなら、わたしも行く。……今日は、盾の芯が細い」(自分を理由にする制止=彼女なりの不器用な優しさ。トモリは他人の火を削る選択ができない子だから、これが一番効く)。
- トモリが折れる。湯を沸かし直す(日常の所作に戻る=敗北宣言の代わり)。オキヨの包みの残りを分ける小さな夜食。会話は少なく。
- 引きのナレ(1行): 灯りを落とす前、イサリの視線について短く——守る対象の比重が動いたことを、本人より先に読者にだけ分からせる。
情報の出し入れ
- 開示: トモリの危険見積もりの偏り(人格の開示)/イサリがトモリの嘘を見抜けること
- 触れない: トモリの火の内実(イサリの「細い」発言は盾側の話)/「受け取れない」の主題化(それは四章以降——ここでは「折れる」まで。頼るには至らない、を厳密に)
演出
- 五感: 聴覚(夜の支度の音・湯の沸く音)・触覚(夜気の冷え)
- 反復管理: 「だいじょうぶ」二章ぶんの1回をここで使用。「嘘だな。顔が言っている」は以後イサリの決まり札として温存(乱用しない——次の使用は六章想定)
- NG: イサリの説教・長台詞(3文超禁止)/トモリの涙/「心配してくれてるんですね」の直接化
- 一番安易な書き方: 口論→本音の吐露→和解の三段→避ける(口論にならない。イサリは座るだけ、トモリは湯を沸かすだけ——静かな攻防で書く)
想定字数・表情
- 約1,800字 / イサリf03は「嘘だな」の一箇所
検査記録(執筆後にメイン窓が埋める)
- ☐ 機械検査 / ☐ 照合 / ☐ 20観点+音読 / ☐ 台帳更新