シーンカード ep03_s6 — 第三章⑥「二十五日目の潮」(新設)
作成: 2026-07-04(別窓・物語設計) / dr06構成表: 三章S6 / 本文未執筆(執筆はメイン窓)
第一幕の幕引き。dr01懸念B(第三章末の吸引不足)への最終回答——温かい章の最後に、
四章「勘定の合わない火」への冷たい糸を一本だけ通して切る。
位置と発火(物語上のタイミング)
- 第三章 6/6 — Day25・夕(浜〜社の石段)
- あらすじ1行: 二十五日目。潮の様子が変わり始め、ウシオが数字をひとつ口にする
場面
- 場所: 浜→社の石段(帳場の前を通る帰り道)
- 登場: トモリ f01→f02 / モヤイ f01 / ウシオ(登場らしい登場はここが最初) / イサリ(遠景・堤)
- 視点: トモリ(三人称一元)
物語設計
- GMC: G=夕の見回り(いつもの道)/M=二十五日が経った——四分の一。数えずにいられない/C=数えているのは、トモリだけではなかった
- 事件/不可逆変化: ウシオの計数が言葉になる(「四十三人」——観察が接触に変わる最初の点)
- 引き: 強(章に1回の強い引き)——「……いえ。帳面の癖でございますよ。」の後の沈黙。勘定の合わない火、へ(四章題への直結)
ビート設計
- 夕の浜。モヤイが沖を見ている——「潮の色が、変わり始めとる」(ナカス方面の異変の噂を老漁師の観察として置く。四章の「街の外周の異変」の前触れ・説明はしない)。
- 遠景に堤のイサリ(石積みの続き——Day2と同じ仕事を、今は誰も遠巻きにしない。一章S1と同じ構図を引きで再撮して、25日ぶんの距離の縮みを無言で測る)。
- 帰り道、帳場の前。ウシオが算盤を置いて、初めてまとまった言葉を掛けてくる——「灯し屋さん。此度のひと潮で、何人に火を分けられました。」トモリ「……四十人くらいだと、思います。」/ウシオ「四十三人。」(即答の恐ろしさ——数えていたのは彼のほう。会話拡充の中盤行をここで本文の山に昇格)
- 「それだけ分けて、あなたの火は細りもしない」——言葉は褒め言葉の形のまま、算盤の珠がひとつ、指で戻される(所作の不穏)。トモリ、返す言葉が見つからない(初めて「答えられない質問」の気配に触れる——八章の問いの遠い遠い前奏)。
- 「……いえ。帳面の癖でございますよ。数えるのが。」慇懃な礼。トモリが石段を上がる。夕の潮騒。ナレ2行で幕引き——二十五日が過ぎたこと・百日の四分の一が、灯りと勘定の両方で数えられていること。切る。
情報の出し入れ
- 開示: ウシオがトモリの火の出を正確に数えている事実(トモリ△: 視線の自覚の始まり——info-matrix「ウシオがトモリを探っている: トモリ△四章(視線)」の半歩手前をここに置く)
- 触れない: ウシオの疑いの中身(勘定の不一致の解釈は四章以降)/「どこから身を出しているのか」級の問い(八章の言葉——絶対に先食いしない)/潮の異変の正体
演出
- 五感: 聴覚(算盤の珠の音——このシーンの主役の音)・視覚(夕の潮の色)
- 反復管理: ウシオ「帳面の癖でございますよ」を会話レイヤーと共用の定型句として確立
- NG: ウシオを不気味に演出する(照明・音の脅かし禁止——夕方の明るさの中で、丁寧に数えられているのが一番怖い)/トモリの動揺を大げさに(違和感の芽・まだ恐怖ではない)
- 一番安易な書き方: ウシオの視線を「蛇のような」等の比喩で書く→避ける(比喩は海と火と蝋から。そもそも彼は悪役ではない——正確なだけの人の正確さで書く)
想定字数・表情
- 約1,900字 / トモリf02は「四十三人」の即答の一箇所
検査記録(執筆後にメイン窓が埋める)
- ☐ 機械検査 / ☐ 照合 / ☐ 20観点+音読 / ☐ 台帳更新