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目次設計レビュー① — 実装済みADV7本(序章〜第三章/Day1〜16)幕単位通し読み点検0. 総評1. 幕単位の通し読み点検(憲法§4「幕末ゲート」の序〜三章版)1-1. 山型の配列(章ごとの事件・引きの強度)1-2. トーンの偏り1-3. テーマの立ち方(預ける/預かる・受け取れない)1-4. GMC点検2. 個別所見(7本)序章「打ち上げられた火」(29行・トモリ行フルボイス済み)ep01_1「帳面と石」(Day2)ep01_2「潮を数える女」(Day4)ep02_1「三の浜の朝」(Day7)ep02_2「芯の契約」(Day7+初踏破)ep03_1「銭と縄」(Day14)ep03_2「同じ浜」(Day16)3. 齟齬・宿題の一覧(正典・台帳との突き合わせ)4. ボリューム評価と拡充方針(オーナー補足 2026-07-04 対応)4-1. 実測4-2. 基準との乖離4-3. 増量3案(オーナー決裁事項・確認#1)4-4. A案での序〜三章増補の優先順位(具体)5. 本レビューの成果物リンク(相互参照)

設計レビュー① — 実装済みADV7本(序章〜第三章/Day1〜16)幕単位通し読み点検

作成: 2026-07-04 / 作成者: 別窓(物語設計担当) / 宛先: メイン窓(実装担当)・オーナー
位置づけ: 提案書(採否と反映はメイン窓)。本文・正典への直接変更は一切行っていない。
対象: story.js buildOpeningScript(序章29行) + scenes.js ep01_1〜ep03_2(6本)。
照合した正典: STORY_PLOT v1.5 / STORY_TRILOGY v1.1 / PLOT_2§8 / PLOT_3§7 /
台帳4冊(chapter-summaries・timeline・canon-log・info-matrix) / ペルソナ7人 / characters.md /
憲法・guidelines・02-prose-rules / handovers(ho_ep00〜03)。

0. 総評

7本は高水準で完成しており、根本的な作り直しを要する欠陥はない。文体(静かな和の語り)は7本を通して一貫し、信頼構築5段階(プロット§3)の①②③④⑤が序章→ep01_1→ep02_1→ep02_2に正しく割り付けられている。テーマ語彙(火を預ける=信頼)はep02_2「預けたいんです。ぼくが。」で最初の山を正確に打てている。口調・情報格差・timelineとの明白な違反は検出ゼロ(細部の指摘は§3、伏線まわりは dr04 を参照)。

一方で幕単位(序〜三章=第一幕相当)で通すと、次の3点が構造的な弱点として見える。

  1. 摩擦の不足: プロット§3-③「信じられないまま、働く」の“信じられない”側(街の冷たさ・囁き・他所者の距離)が本文にほぼ無い(ep01_1「いいのか。他所者に」の1行のみ)。このため Day7 的中の解放感と、§3-2「姿で信頼を得る」過程の説得力が目減りしている。→ 対策は dr03(会話へのよそよそしさ差し込み)+ bd_isari1(絆ADVで他所者の距離を1回だけ画にする)。
  2. 山型の構図反復: 章クライマックスの ep02_2(芯の契約)と ep03_2(同じ浜)が同構図(夜・灯し屋の土間・湯気/湯呑み・ふたり・打ち明け/契約・温かい着地)。
  3. Day17〜25 の物語的空白: 第三章の帯域はDay25まであるのにADVはDay16で尽き、第四章(Day26)まで9日間が無音。→ 対策は dr02(絆ADV2本をDay18/23に配置)。

ボリュームはオーナー補足(1章あたりノベルゲー1章分)に照らして大幅に不足(§4)。ただし文量の「正」が二重basisになっているため、増量方針はオーナー決裁が必要(§4-3)。


1. 幕単位の通し読み点検(憲法§4「幕末ゲート」の序〜三章版)

1-1. 山型の配列(章ごとの事件・引きの強度)

#シーンDay時間帯/場所山(事件/関係変化)引きの強度
0序章1夜半〜朝/灯し屋・浜救命+「証明の前に信じる」中(ミオの監視=不穏)
1ep01_1 帳面と石2朝/浜予言が帳面に載る(検証の開始)中(あと五日)
2ep01_2 潮を数える女4夕/桟橋ミオ接触(観測+1)弱(静かな余韻)
3ep02_1 三の浜の朝7朝/浜的中・半壊「変えられる」中(空気の変化)
4ep02_2 芯の契約7+踏破夜/灯し屋芯の契約(信頼が物になる)強(章の山)
5ep03_1 銭と縄14昼/市場カガリ来訪中(定型の嘘の気配)
6ep03_2 同じ浜16夜/灯し屋断片の打ち明け(同士の連帯)弱〜中(温かい軽さ)

1-2. トーンの偏り

7本中6本が「善意・受容・あたたかさ」のトーンで進む(例外は序章の救出幕のみ)。本帯域は信頼構築の帯域なので方向は正しいが、プロット§0の課題意識(「いきなり信じすぎ」)への回答として、信の対価=風当たりが画になっていないのは惜しい。イサリは「信じられなくて当然、という諦観」(ペルソナ§6)を持つのに、彼女が浴びる冷たさをプレイヤーは1行しか目撃していない——このままだと「街ぐるみで最初から親切」に見え、第九章「住民から火を預かる」の重みも先細りする。→ dr03 のよそよそしさ差し込み(6人×1行)が最小コストの矯正。ADV側は bd_isari1 で「子供が逃げる」を1回だけ画にする(ホタル会話と響き合わせる設計。dr02参照)。

1-3. テーマの立ち方(預ける/預かる・受け取れない)

1-4. GMC点検

全7本にGMC(目標・動機・葛藤)が検証可能な形で立っている。最弱は ep01_2(葛藤が「信じない宣言」の受け流しどまり)。増量する場合の第一候補(§4-4)。


2. 個別所見(7本)

序章「打ち上げられた火」(29行・トモリ行フルボイス済み)

ep01_1「帳面と石」(Day2)

ep01_2「潮を数える女」(Day4)

ep02_1「三の浜の朝」(Day7)

ep02_2「芯の契約」(Day7+初踏破)

ep03_1「銭と縄」(Day14)

ep03_2「同じ浜」(Day16)


3. 齟齬・宿題の一覧(正典・台帳との突き合わせ)

#種別内容対応先
1台帳内矛盾F-1言及計画: プロット表「三章で言及」vs info-matrix「芯守り: トモリ×→○九章」。実装(ep03_2)はinfo-matrix準拠で金具に触れていないdr04 §1 / オーナー確認#2
2未実装開示info-matrix「モヤイの息子(消息): トモリ○三章」に対応する場面が本文に無いdr04 §1 / bd_isari1で軽く触れる案
3先行露出ウシオ終盤会話(Day67+表示)「減らぬ火は……どこから身を出しているのでしょうな」が第八章ADV(Day80-90)の「問い」を先行dr04 §3 / オーナー確認#4
4旧設定残骸LEGACY_QUESTS・design-data.js(カヤ=大渡し守/トネの因縁/「前の迎え潮」/kaya_2「還る火は、還る」)dr04 §4(最重要)
5誤記ho_ep01「街小屋が流れる」→「網小屋」(handoversは既存正典のため当方は触らない)メイン窓で修正
6ゲーム同期宿題(継続)イサリのDay7戦闘解放/カガリのDay14編成解放をゲーム側に入れるか(ho_ep01以来の宿題)オーナー確認#7付記

4. ボリューム評価と拡充方針(オーナー補足 2026-07-04 対応)

4-1. 実測

対象行数概算文字数
序章29行約850字
ep01_1 / ep01_218行 / 14行約500 / 380字
ep02_1 / ep02_217行 / 16行約440 / 390字
ep03_1 / ep03_215行 / 16行約420 / 420字
計(7本)125行約3,400字

1章あたり(ADV2本)約800〜1,200字。会話(dialogues.js 95行)・バーク・クエスト文言を足しても序〜三章の物語テキスト総量は5,000字前後。

4-2. 基準との乖離

4-3. 増量3案(オーナー決裁事項・確認#1)

全体規模1章の形工数/リスク
A. プロット§6準拠(推奨)3.7〜4.7万字章ADV2本×1,600〜2,000字(現行の約3倍に増補)+絆ADVボイスは追加行のみ新規収録。既存行は不変更で挿入増補が可能。品質管理が現行フローのまま効く
B. ノベルゲー1章級12万字〜章ADV3〜4本×1,500〜2,500字+幕間+絆新規シーン主体(既存行は無変更)。トモリのボイス収録が数倍化・立ち絵/背景の需要増・検査コスト増。「主役はローグライクとTD」の原則と要調整
C. 現状規模+密度5〜6万字弱現行維持+絆9本+会話拡充のみ最小工数。オーナー補足の意図(厚み)には届かない可能性

推奨: まずA案で序〜三章を増補し、1章だけB案相当(3本構成)の試作をして重さを測る。どの案でも「既存のボイス済みトモリ行は変更しない(追加のみ)」を増補の鉄則にする(ハンドオフ§4のコスト規則)。

4-4. A案での序〜三章増補の優先順位(具体)

  1. ep01_2 に葛藤を足す(§2の提案・3〜5行)——最も費用対効果が高い。
  2. 序章 幕3「灯を繋ぐ」の夜を厚くする(+4〜6行): 現状は救命が3行で終わる。カヤが蝋を継ぎ足す所作・センブリの処置・トモリの「あの夜の反復」の内心1拍を足すと、共感ファーストの土台(§2の構図: トモリが“あの夜のカヤ”の側に立つ)が画になる。
  3. ep02_1 の街の反応を+4行: 的中の朝に「まだ信じない大人」の声を1つ置く(半壊=「たまたま高潮が浅かっただけ」と言う者)。→「的中だけでは動かない街」(§3-④)が立ち、会話拡充のよそよそしさと整合する。
  4. 新設短シーン(任意・B案寄り): Day10前後「囁きの市場」(トモリが買い物中に囁きを聞く・3〜4クリックの幕間)——協力の輪の温度変化を中間観測する。
  5. 絆ADV2本の新設(dr02・カード起こし済み)は増量と独立に実施可能。

5. 本レビューの成果物リンク(相互参照)