目次
指定書③ — dialogues.js 会話拡充(行単位) : イサリへのよそよそしさ差し込み + F-4口伝配置0. 実装前提とコスト(ハンドオフ§4の規則)1. よそよそしさ差し込み(序盤セット・6人)1-1. オキヨ(序盤・現5行)1-2. タタラ(序盤・現5行)1-3. ガラ(序盤・現5行)1-4. センブリ(序盤・現5行)1-5. ホタル(序盤・現5行)※トモリ新規行1行を含む1-6. ウシオ(序盤・現5行)2. F-4口伝の配置(渡りの時代・凍結型)2-1. ウシオ(中盤セット・Day34〜66表示)※帯域外配置・オーナー確認事項2-2. ミオ(絆ADVミオ1本目・Day23・帯域内)2-3. モヤイ(帯域外・配置予約のみ)3. 実装チェックリスト(メイン窓向け)4. 却下した代替案(検討記録)指定書③ — dialogues.js 会話拡充(行単位) : イサリへのよそよそしさ差し込み + F-4口伝配置
作成: 2026-07-04 / 作成者: 別窓(物語設計担当) / 位置づけ: 提案書(実装はメイン窓)
根拠: プロット§3-2「序盤の会話にはイサリ(他所者)へのよそよそしさを1行ずつ差し込み」
/STORY_TRILOGY F-4/PLOT_2§8-C(口伝の凍結型)・§8-E(「隣海」1回)。
対象ファイル:src/data/dialogues.js(当方は読み取りのみ・変更はメイン窓)。
0. 実装前提とコスト(ハンドオフ§4の規則)
- NPC行は SE(talk_blip)のみでボイスコスト0(screens.js: トモリ行のみ playVoiceFor)。
- 既存行は1行も変更しない(トモリ既存行の変更=ボイス再生成のため)。本指定書は挿入のみ。
- トモリの新規行は1行だけ発生(§1-5 ホタル)。新規収録1行のコストが掛かる(挿入自体はハッシュ結合のため既存音声に影響しない)。
- 会話セットの表示帯域(screens.js): 序盤=Day1〜33 / 中盤=Day34〜66 / 終盤=Day67〜。
- 表記規則の自己検査済み: 全行40字以内・1行2文以内・三点リーダ「……」・全角「?」+全角スペース・半角/外来語/メタ語なし。実装後に
node tools/check-scenario.mjs src/data/dialogues.jsを必ず実行のこと。 - 挿入位置は「直前行・直後行の本文引用」を正とする(行番号は実装時点でズレるため参考値)。
1. よそよそしさ差し込み(序盤セット・6人)
設計方針: 6人が同じ角度で冷たくならないよう(01-guidelines§2「全員が同じ相槌」回避)、協力の輪の順序(C-010: オキヨ→タタラ→ガラ/センブリ/ホタル→ウシオ)を序盤時点の距離に逆写像する。オキヨ=気にかける形(最初の味方)/タタラ=仕事の線引き/ガラ=商売の距離/センブリ=来ない側への苦言(イサリ側のよそよそしさ=甘えない文化を映す)/ホタル=子供の正直な耳(大人の陰口の反射)/ウシオ=帳簿的拒絶。呼び方も分散(漂着の娘/他所者/流れ着いた姉ちゃん/例の漂着のお方)し、誰も「イサリ」と名前を呼ばない——**名前で呼ばれないこと自体が序盤の距離の表現**(名前呼びの解禁は中盤以降の温度変化に使える)。
1-1. オキヨ(序盤・現5行)
- 挿入位置: トモリ「いただきます。……あったかい、です。」の直後(最終行 npc「あんたは灯して回る側だろ。まず自分の火を守んな。」の前)
- 挿入行:
{ who: "npc", text: "あの漂着の娘の分も、持っていきな。浜のもんは、まだよそよそしいからね。" } - 35字・2文。狙い: 街の空気の言語化を唯一の味方に一度だけ言わせる(他5人は態度で示す)。「的中前から飯を回す」(プロット§3-2の1番)の実装既成事実化。イサリへの飯が bd_isari1(Day18)の堤の場面に小道具として持ち込める(カード参照・任意)。
1-2. タタラ(序盤・現5行)
- 挿入位置: npc「道具は嘘をつかん。使い手の癖が出る。急ぎすぎだ、お前は。」の直後(npc「三日後に来い。それまで潜るな。」の前)
- 挿入行:
{ who: "npc", text: "……他所者の得物は打たん。うちの流儀だ——今のところはな。" } - 29字・2文。狙い: 「Day7後に黙って錨斧を打ち直す」(§3-2の2番)の前フリ。「今のところは」で時限を曖昧化(序盤セットはDay33まで表示されるため、断定的な「まだ」より安全)。
1-3. ガラ(序盤・現5行)
- 挿入位置: npc「うっ。……相変わらず、いやな鼻してるねえ、あんた。」の直後(npc「わかった、二十燐!おれの目に狂いはねえって、掘り出しもんだぜ?」の前)
- 挿入行:
{ who: "npc", text: "あの流れ着いた姉ちゃんにも売ろうとしたけどな。目が本気すぎて、やめた。" } - 35字・2文。狙い: イサリの「気にしていないふり」(ペルソナ§5)が外からどう見えるかを軽薄枠の目で1回だけ。冷たさではなく「近寄りがたさ」の質感(彼女のよそよそしさは双方向)。
1-4. センブリ(序盤・現5行)
- 挿入位置: npc「慣れるでない。塗り薬をやるから、灯す前に塗れ。」の直後(トモリ「ありがとうございます。……おいくら、ですか。」の前)
- 挿入行:
{ who: "npc", text: "あの漂着の娘、傷を見せに来んの。遠慮なら悪い癖じゃと、伝えておけ。" } - 33字・2文。狙い: イサリ側の距離(恩を行動で返す文化=人に掛かれない)を医者の視点で。bd_isari1 の冒頭(トモリが傷の具合を聞く)への会話の種になる(カード参照)。
1-5. ホタル(序盤・現5行)※トモリ新規行1行を含む
- 挿入位置: npc「わ……。おねえちゃんの火、あったかいね。」の直後(セット末尾に2行追加)
- 挿入行:
{ who: "npc", text: "ねえ、はまの、おっきいおねえちゃんはこわい? みんな、こわいこわいって言うの。" }{ who: "tomori", text: "こわくないですよ。こんど、いっしょにおはなししましょうね。" } - 39字/29字・各2文。「おっきいおねえちゃん」=characters.md既定のホタル→イサリ呼称。
- 狙い: 大人たちの陰口を子供の耳で1回だけ画にする(トーン偏りの矯正・dr01§1-2)。bd_isari1 の「子供が逃げる」の一拍(カード参照)と対になり、第九章(ホタルに火を教える)までつながる縦糸の起点。
- コスト注記: トモリ行は新規収録1行。応答なしでも成立するが、子供の陰口報告を無応答で流すのはトモリの人物性(人を粗末にする行為への反応・ペルソナ§4)に反するため応答挿入を推奨。
1-6. ウシオ(序盤・現5行)
- 挿入位置: トモリ「……はあ。ええと、ありがたい、です。」の直後(最終行 npc「ええ、ええ。……実に、火の出が良い。良すぎるほどに。」の前)
- 挿入行:
{ who: "npc", text: "ときに、例の漂着のお方の掛け売りは断っております。素性が、書けませんので。" } - 37字・2文。狙い: 感情ではなく手続きとして拒む(ウシオのよそよそしさは帳簿の形)。話題を逸らしてから最終行「実に、火の出が良い」で本命(トモリの火)へ戻る流れは、商人の話術としてむしろ自然になる。
- ペルソナ整合: 敵意を書かない(すべて商談の形)——「断っております」は商談の言葉。◎
2. F-4口伝の配置(渡りの時代・凍結型)
凍結事項の確認(PLOT_2§8-C/E): 口伝の型=「海がああなってから、行きはよいが帰りが読めん」(この文字列を崩さない)。「隣海」の語をウシオの相場台詞に1回だけ。ミナト等の固有名は出さない。F-4の置き場所はミオ・ウシオ・モヤイに各1箇所(TRILOGY§5)。
2-1. ウシオ(中盤セット・Day34〜66表示)※帯域外配置・オーナー確認事項
- 挿入位置: npc「いえいえ、帳面の癖でございますよ。数えるのが。」の直後(最終行 npc「……ただ、底の見えぬ井戸は、少しばかり怖い。それだけで。」の前)
- 挿入行(2行連続):
{ who: "npc", text: "昔は隣海との渡りがございました。蝋の相場も、潮のように動いたものです。" }{ who: "npc", text: "海がああなってから、行きはよいが帰りが読めん——と、船乗りは申しますな。" } - 35字/36字。凍結型を一字も変えない引用形(「——と、船乗りは申しますな」の枠で、慇懃な商人口調と型の保存を両立)+「隣海」1回で§8-E同時充足。
- 会話の弧が深くなる副効果: 「数える癖」→「数えてきた来歴(渡り時代の相場)」→「数えられないもの(トモリの火)への恐れ」——中盤ウシオの探りの回に歴史の奥行きが乗る。
- 配置判断の理由: 序盤セットは§1-6の差し込みで役割が埋まっており、Day1〜25帯域に無理に置くと「まだ何も起きていないのに昔語り」になる。F-4は第2作向けの風味(急がない伏線)のため中盤配置が自然。→ 帯域外への配置で可か、オーナー確認#6。
2-2. ミオ(絆ADVミオ1本目・Day23・帯域内)
- dialogues.js にミオは存在しない(パーティ側)ため、cards/bd_mio1_濡れた帳面.md に組込済み。
- 該当行(カードの脚本設計欄): ミオが渡りのころの海図の写しを広げて「——行きはよいが、帰りが読めん。年寄りはそう言うわ。読めないなら、読めるようにしたいけれど」※型の内容を保った引用形(学者が口伝を引く形)。原型の完全形はウシオ(§2-1)とモヤイ(§2-3)が担う。
2-3. モヤイ(帯域外・配置予約のみ)
- dialogues.js にモヤイも存在しない。モヤイのF-4は実体験の語りとして最も重い1箇所なので、第四章以降(絆モヤイ1本目 or 第四章ADVの浜)に温存することを推奨。
- 文案予約: 「わしらの若い時分は、渡りで隣海まで行けたの。——海がああなってから、行きはよいが帰りが読めん。それきりよ。」(執筆時に調整可・型は不変)
- ※ウシオ(§2-1)が「船乗りは申しますな」と引用した「船乗り」の実体がモヤイ、という読み返し設計(2箇所が同じ型で響き合う=口伝らしさ)。
3. 実装チェックリスト(メイン窓向け)
- ☐ §1の6箇所+§2-1の2行を挿入(既存行の変更ゼロを確認)
- ☐
node tools/check-scenario.mjs src/data/dialogues.js違反0 - ☐ トモリ新規行(§1-5)1行のボイス生成→manifest再生成
- ☐ 実機で序盤/中盤セットの表示確認(Day1・Day34)
- ☐ canon-log 追記(文案):
C-0xx | 日付 | dialogues.js序盤セットに他所者への距離6行(+トモリ応答1行)を挿入(プロット§3-2)。中盤ウシオにF-4口伝2行(凍結型維持・「隣海」初出) | dr03指定書 - ☐ info-matrix 更新: 「海の変質・渡りの断絶」行の 街の人々=△ が会話上の実体を持った旨の注記(任意)
4. 却下した代替案(検討記録)
- 全員に「信じてない」系の台詞を言わせる案: 却下。角度が単調(悪癖11)+的中後(Day8〜33)の表示で嘘になる。採用案は「信/不信」でなく「距離」の表現に統一(的中後も自然に読める)。
- イサリ本人を会話に登場させる案: 却下。dialogues.jsの形式(npc/tomoriの2話者)を壊す上、よそよそしさは「本人のいない所の空気」の方が痛い。イサリ側の受け止めは bd_isari1 で描く。
- F-4をモヤイの章ADV(ep01_1)に挿入する案: 却下。Day2の予言記録の場に昔語りは文脈が割れる。既存正典シーンへの追記はリスクに対して益が薄い。