灯凪のトモリ 物語資料◂ 通読版 一覧
目次提案⑤ — ペルソナの時系列運転表(章帯域ごとの心理・信条の変化管理)1. 現状評価 — 何が足りているか/足りていないか2. 提案A — ペルソナ§6を「運転表v2」に拡張する雛形3. 提案B — 信頼推移表(trust-timeline)の新設【本書の中核提案】序〜三章ぶんの実物(Day1〜25・本帯域の正として使える粒度)4. 提案C — 序〜三章の運転表(7人分の実物・Day帯粒度)4-1. トモリ4-2. イサリ4-3. ミオ4-4. カガリ4-5. モヤイ4-6. カヤ4-7. ウシオ【§6の空白地帯を埋める追記案・最重要】5. 「信条(信じ方)の七様」一覧(執筆時のテーマ管理用・1枚もの)6. 運用提案(メイン窓への実装依頼まとめ)

提案⑤ — ペルソナの時系列運転表(章帯域ごとの心理・信条の変化管理)

作成: 2026-07-04 / 作成者: 別窓(物語設計担当) / 位置づけ: 提案書
契機: オーナー補足(2026-07-04)「キャラクターのペルソナシートをしっかり充実させること。
同じキャラクターでも時系列によって性格の変化・心境(信条)の変化・考え方の変化がある前提で
ペルソナシートも見直す必要がある」
制約: personas/ は既存正典のため当方は直接編集しない。加筆案はすべて本書に差分形式で置く。

1. 現状評価 — 何が足りているか/足りていないか

足りている: 7人全員に「§6 章ごとの心理遷移」表が既にあり、章単位の状態遷移(アークの背骨)は凍結済み。人格の静的定義(価値観・欲求の表裏・感情の癖・NG)も充実している。

足りていない(3点):

  1. 粒度: §6は1章=1行の粗さで、Day帯域(章内の前半/後半)や「その章で言えるようになったこと/まだ言えないこと」まで落ちていない。執筆時に毎回解釈が挟まる。
  2. 「信」の横断管理が無い: 本作のテーマは信頼(=火を預けること)なのに、「誰が・誰を/何を・どう信じているか」の推移を横断で見る台帳が無い。info-matrix は「知識」の格差台帳であり、「信」の格差はカバーしない。※実害の例: ウシオのペルソナ§6は四章から始まっており、序〜三章のウシオが未定義。しかし序盤会話(Day1〜33)には既にウシオの台詞が実装されている——運転表の空白地帯。
  3. 口調・距離の時系列変化が口調表(characters.md)と分離: 呼称変化(トモリ呼び捨て=六章〜、カガリの敬語崩し=五章〜)は散在しており、「今この章でどの距離の言葉を使ってよいか」を1箇所で引けない。

2. 提案A — ペルソナ§6を「運転表v2」に拡張する雛形

各ペルソナの§6を下記の列構成に拡張する(1章=1行を維持しつつ列を増やす)。

| 章(Day帯) | 欲求の現在地 | 恐れの現在地 | 口調・距離(誰に何と呼ばれ/呼ぶか・敬語の温度) |
| この章で言える/できるようになること | まだ言えない/できないこと | NG解除・封印の変化 |

3. 提案B — 信頼推移表(trust-timeline)の新設【本書の中核提案】

world-bible に trust-timeline.md を新設し、「信」の現在地を info-matrix と同じ運用(書く前に参照・開示したら更新)で管理する。値の語彙は本作の言葉で統一する:

序〜三章ぶんの実物(Day1〜25・本帯域の正として使える粒度)

主体→対象Day1(序章直後)Day2〜6(一章)Day7〜13(二章)Day14〜25(三章+絆2本)
トモリ→イサリ火を預ける(共感で先に信じる・本作の特異点)同(信じた責任を数える日々)芯を預ける=信がになる断片を打ち明ける=秘密も預ける
イサリ→トモリ恩義+戸惑い(信じられた経験がない)隣で灯す宣言を受け取る預かる(芯・「消させない」)「同じだ」→ bd_isari1で弱さを預ける
イサリ→街遠い(信じられなくて当然の諦観)働いて示す(盾は前に立つ)「笑わなかった」を受け取る遠いまま・気にしていないふり(bd_isari1の子供の一拍)
街→イサリ遠い(証のない他所者)遠い(よそよそしさ=dr03差し込み帯)囁き(「言った通りになった」)囁き〜見ている(輪はまだ動かない)
モヤイ→イサリ網の責任(引き上げた者の義理)仕事を任せる(縄・帳面)「書き留めた甲斐があった」(信とは言わない)縄の目を認める(bd_isari1)・信は六章まで寝かす
ミオ→トモリ観察対象(火が妙)観測宣言(Day4・信じない主義の表明)的中の観測(興味の二本化: 目と火)bd_mio1で借りを受け取る(防壁の最初の穴)
トモリ→ミオ未認知ふしぎな人(いやな揺らぎはしない)読みの人(現場で頼る)読みで返す約束を受け取る(取引の形の信)
カガリ→トモリ銭の客→「いいね、そういうの」(値踏みの外の一拍)
ウシオ→トモリ記帳(勘定の癖・疑い未満)記帳的中で計算開始(info-matrix△二章)掛け売りは断る(手続きの距離・dr03)
カヤ→トモリすべて知って黙る(信の完成形が最初からある——だから動かさない)同(ep03_2の湯の音=沈黙の見守り)

※四章以降は各章設計時に1列ずつ足す(本書では予約のみ)。※この表と dr03(会話拡充)・dr02(絆配置)は整合済み——差し込み行・カードの関係変化はすべて上表のセルの動きに対応している。

4. 提案C — 序〜三章の運転表(7人分の実物・Day帯粒度)

ペルソナ§6の該当行を下記の粒度に置き換える差分案。原本の記述と矛盾する箇所は無い
(細分化と追記のみ)。採用時はメイン窓が personas/ に反映する。

4-1. トモリ

Day帯運転
1〜6日常の顔の下の静かな高揚。「信じた責任」を数えて生きる(あと五日)。イサリの傷に過敏・自分の疲れには鈍感(判断の癖)
7〜13的中で「信じ方は間違っていなかった」の静かな確認——得意にならない(当たってほしくなかった、が先に立つ子)。芯を預けて軽やか(預けた重さをまだ知らない)
14〜25打ち明けたあとの軽さ(霧の名付け直し)。受け取り下手は無自覚のまま(bd_mio1でミオに観測されても笑って流す)。カガリの軽さに戸惑い半分・救われ半分

4-2. イサリ

Day帯運転
1〜6宙吊りの責任感。信じられなくて当然の諦観。言葉より先に体(堤・縄・荷)。街のよそよそしさは「気にしていないふりが板についている」と書く(正面から傷つく描写はしない)
7〜13「視たより、浅い」=未来は変えられるの発見(諦観に最初のひび)。芯の契約に戸惑う(受け取る側の経験がない)。役割の言葉(盾)に関係の言葉が混ざり始める
14〜25「同じだ」と言えた夜以降、守る対象が街からトモリ個人へ比重移動(無自覚)。bd_isari1: 手業の回復①と「思い出すのが、こわい」の初言語化——トモリにだけ。頭痛の身体反応は核心接近の信号として温存

4-3. ミオ

Day帯運転
1〜6観察者。Day4に観測宣言(名乗りは接触の解禁であって心の接近ではない)。本命(トモリの火)は隠したまま
7〜13的中を観測。興味が二本になる(イサリの目=学術的/トモリの火=本命)。まだ誰の変数にもならない距離
14〜25bd_mio1: 借りをひとつ受け取る(防壁の最初の穴)。言葉は最後まで観測者のまま(変わるのは行動だけ、の原則はこの帯域から一貫させる)。四章のウシオとの探り合いへ温度を持ち越す

4-4. カガリ

Day帯運転
14〜25銭の顔(前払い・まけとく、の範囲)。「株より網小屋」への一拍=火消しの血の疼き(本人は自覚しない・地の文でも説明しない)。「深い理由はねえよ」は毎回同じ言い方(定型の嘘)。弟・古巣・真顔の弱音は全封印(第五章まで)

4-5. モヤイ

Day帯運転
1〜6引き上げた責任。記録係(信じとらんが、書き留める)。仕事を任せる=彼の信の最小単位
7〜13「書き留めた甲斐があったの」——信じたとは言わない(心から並ぶのは六章。先食い禁止)
14〜25娘っこに任せる範囲が広がる(縄の目を認める)。息子の話は他人の口からなら出てよい(bd_isari1の噂の一拍)が、本人は名も経緯も語らない(「倅」すら八章まで本人の口に乗せない运転を推奨)

4-6. カヤ

Day帯運転
1〜25変化させない(すべて知る者は動かない)。序章のF-7と、ep03_2の湯の音——登場はこの2点で足りている。「出番が少ないほど効く配置」(§6)をこの帯域の運転原則として再確認。増やしたくなったら疑う

4-7. ウシオ【§6の空白地帯を埋める追記案・最重要】

Day帯運転
1〜6記帳期(疑い以前)。漂着者の発生・灯し屋の芯の出を「帳面の癖」で数え始める。悪意も好意もない——帳簿に新しい行がひとつ増えただけ、の温度で書く
7〜13的中で計算開始(info-matrix△二章)。ただし表に出すのは「数える質問」の増加だけ(疑いの形=具体的な数字・日付・量を聞く。ペルソナ§4)
14〜25手続きの距離(掛け売りは断る=dr03)。トモリの火の「勘定」はまだ胸算用の段階——問いの言葉(どこから身を出す)はこの帯域で絶対に使わない(八章の山の言葉。dr04§3も参照)

5. 「信条(信じ方)の七様」一覧(執筆時のテーマ管理用・1枚もの)

テーマ「信頼」を7人がそれぞれ別の信じ方で運転していることを常に見えるようにする表。台詞の書き分け(悪癖11「全員同じ相槌」のテーマ版対策)に直結する。

人物信じ方の型序〜三章での状態変化の予定(先の章)
トモリ共感で先に信じる(証明できない者の側だから)特異点として確立済み(序章)八章: 信じ方そのものをウシオに問われる
イサリ視えたものだけ信じる(渡り衆の目)トモリの「先に信じる」に出会って揺れている五章: 視えても全部は守れない、の再確認
ミオ読めるものだけ信じる(人は信じない)借りをひとつ受け取った(穴ひとつ)五〜七章: 読みが人を守る体験→転向
カガリ信じない・預からない(壊すから)定型の嘘で防御中五章: ホタルを担いで上書き
モヤイ待つ・記録する(信は仕事の単位)書き留める誠実まで六章: 自分が潮へ出ることで並ぶ
ウシオ検算に耐えたものだけ信じる記帳期(§4-7)終章前夜: 数字の外で一度だけ動く
カヤ知っているから信じる必要がない沈黙の見守り(不動)真エンド: 唯一の開示

6. 運用提案(メイン窓への実装依頼まとめ)

  1. world-bible/trust-timeline.md を新設(§3の表を初版として移植・以後シーンごとに更新)
  2. personas/ 7ファイルの§6を運転表v2形式(§2)へ拡張——本書§4の差分を反映(特に persona_ushio の序〜三章行の追加は先行してよい: 実装済み会話の運転根拠になる)
  3. 章スタート時の読み込みセット(憲法§4)に trust-timeline を台帳4冊目として追加するか——オーナー確認#11(読み込み量が増えるため、info-matrixへの列統合案でも可)