灯凪のトモリ 物語資料◂ 通読版 一覧
目次dr11 — 三部作プロット(dr09/dr10)を踏まえた第1作への仕込み増補案(F-9〜F-13)0. 前提 — 既存F-1〜F-8はすべて維持(変更なし)1. 新規仕込み一覧(F-9〜F-13)2. 「置かない」ことの再確認(拡張して見えた誘惑への防波堤)3. 実装済み設計への影響点検(安心材料)4. 三部作の通し表(拡張後の全景・TRILOGY§4の増補案)5. オーナー確認事項(dr09/dr10/dr11共通)

dr11 — 三部作プロット(dr09/dr10)を踏まえた第1作への仕込み増補案(F-9〜F-13)

作成: 2026-07-05 / 作成者: 別窓(物語設計担当) / 位置づけ: 提案書
(採用時はメイン窓が STORY_TRILOGY.md §5 の伏線表へ追記)
原則はTRILOGY§5と同じ: **第1作単体では「風味」として成立し、回収されなくても傷に
ならない両義性**で置く。説明しすぎない(謎は置くだけ・解かない)。

0. 前提 — 既存F-1〜F-8はすべて維持(変更なし)

dr09/dr10の拡張は既存の伏線表とすべて整合する。変更・削除の必要なし。以下は拡張で新しく見えてきた回収先に対する、追加の仕込み5点。

1. 新規仕込み一覧(F-9〜F-13)

#仕込み第1作での置き場所回収(第◯作)両義性の保険(続編なしでも成立する読み)コスト
F-9倅の潮図: モヤイの家に、息子の遺した手製の潮図と道具が手つかずで残っている。第八章の告白の場に背景の小道具として置き、台詞は一言だけ——「倅は、潮を読むのが好きでの。……わしより、ずっと」第八章ADV(告白の夜・カード未作成)第2作(イサナの「帰り潮の研究」=血筋の回収。銛と潮図の交換の画が二重に効く)亡き息子の形見=老人の悔いの深さの描写として単体で完結極小(小道具+1行)
F-10「湯が冷めるよ」の定型化: カヤのはぐらかしの決まり文句として全編で2〜3回、同じ言い回しで運用(候補: 序章S1の店先/三章S2の湯の音の直後は「音だけ」なので不使用/第九章の芯守り手渡しの直後)。※ペルソナ§7の例文に既にある表現の「設計反復」への格上げ序章S1・第九章(+第四〜八章で1回)第3作終幕(「おかえり。……湯が冷めるよ」——はぐらかしの言葉が、ただの日常の言葉として返ってくるシリーズ最後の回収)「カヤの口癖」として単体で人物描写に寄与0(運用のみ)
F-11操船の手: イサリの記憶回復の断片リストに「船を操る手の記憶」を追加(絆イサリ②か③で1拍——舵や櫓に触れた手が勝手に構えを作る。「……体は、覚えてるんだな」)。§7-C凍結の「外周(船の暮らし)」の範囲内絆イサリ②(Day30前後・カード未作成)または③第2作(渡りの技術の解禁——「操船の手が覚えている」の根拠が第1作にある状態を作る)記憶喪失者の身体記憶の哀しさとして単体で成立小(絆ADV内の1拍)
F-12ホタルの外向きの目: 第九章「灯の教え方」に一言——ホタル「ねえ、うみのむこうにも、まちってあるの? そこにも、火をくばるひとがいるの?」トモリ「……いたら、いいですね」第九章ADV(カード未作成)第2作(「行くべきだ」世代の芽)・第3作(灯し屋見習い2号=教わった子が配る側に)子供の素朴な問い=世界の広さの気配として単体で成立(F-4と同系の風味)極小(2行)
F-13渡りのころの海図の写し(※配置済みの正式登録): bd_mio1「濡れた帳面」でミオが広げる古い海図——これを伏線表に正式登録して追跡管理する絆ミオ①(Day23・カード配置済み)第2作(航路再生でこの写しが実物として使われる——ミオの「読みが航路になる」の小道具の根)学者の古地図趣味+F-4口伝の小道具として単体で成立0(配置済み)

2. 「置かない」ことの再確認(拡張して見えた誘惑への防波堤)

dr09/dr10を書いた結果、仕込みたくなるが置いてはならないものが明確になった。列挙して封じる:

  1. 引き手の気配(第2作の敵)——第1作の海に「何かに探られている」気配を置きたくなるが、置かない(PLOT_2§8-F+イサリの襲撃の理由に直結するため三部作凍結の核心に触れる)
  2. ミナト・サチ・ヨミ・イサナの名や気配——置かない(§8-D/E/F凍結どおり)
  3. トウジ・オキビの現況・「灯台」の語——置かない(PLOT_3§7-A)。第1作で「灯台」という単語自体を本文に出さないことを推奨(世界に灯台の概念はあってよいが、フユナギの語彙から外しておくと第3作の「海の底の灯台」の初出が最大火力になる)
  4. 子守唄の節・歌詞——どの作でも第3作二章まで書かない(dr10§6で「ヨミが歌詞を教える」まで温存する設計に精密化した——第1作・第2作は「節」の存在だけ)
  5. 「還る/返し火」系の語の乱用——真エンドとF-10の効きを守るため、日常会話で「還る」を火に対して使わない(送り火の文脈のみ可)

3. 実装済み設計への影響点検(安心材料)

4. 三部作の通し表(拡張後の全景・TRILOGY§4の増補案)

第1作 灯凪第2作 渡り火第3作 帰り火
動詞守る届ける返す
百日街の百日ふたつの街の百日海の百日
トモリ配る子→預かれる灯し屋届ける灯し屋(信じてもらう側の追体験)「自分のため」を言える子→海に火を返す者
「同じ浜から来た」思い出せない者同士出自の手がかり(沖灯の名)最初から一本の糸(襲撃の真相)
送り火弔いの風習(バーク)帰らぬ船への祈り世界法則の名(トウジの結末)
カヤの言葉「配りすぎるんじゃないよ」「……行っといで」「おかえり。……湯が冷めるよ」
引き沖に、見慣れぬ帆(F-3)海図の空白「オキビ」なし(凪の幕引き)

5. オーナー確認事項(dr09/dr10/dr11共通)

#事項推奨
20dr09/dr10 を STORY_PLOT_2/3.md の v2 として正典化するか(反映はメイン窓)正典化を推奨(以後の第1作執筆はこれを回収先として書ける)
21「百日」三連構造(dr09§2/dr10§2)の採用——シリーズの拍として凍結するか採用+凍結を推奨(題名の「百日の灯し屋」がシリーズ看板になる)
22第2作→第3作の接続点(dr09§10 a〜e)を凍結に加えるか凍結を推奨(同じ仕組みを一段上に張る)
23新規仕込みF-9〜F-13の採否(個別可)全採用を推奨(いずれも両義性の保険つき・コスト極小)
24「灯台」の語を第1作の本文語彙から外す運用(§2-3)推奨(第3作の初出火力の温存)